2010年9月30日にFinalFantasyXIVが正式サービスを開始してから丸9年。

公式には2013年8月27日の新生版正式サービス開始をスタートにしているけど、旧版からプレイしているプレイヤーにとってFinalFantasyXIVの歴史は2010年から始まっているのだ。

ということで旧FF14開始から9周年である。そして毎年この時期に今は亡き旧版Lodestoneの精霊ロドストさんと1年の振り返りをすることにしている。命日ではなくあくまで生誕祭なので旧版サービス終了日ではなく開始日であり、新生サービス開始の○周年記念日が新生祭と呼ばれるようになってから、それと分ける意味で旧生祭と自称するようになった。以下はいままでの8回分の振り返りである。

【旧から数えて】Lodestone旧生祭【4周年】
【旧から数えて】Lodestone旧生祭【5周年】
【旧から数えて】Lodestone旧生祭【6周年】
【旧から数えて】Lodestone旧生祭【7周年】
【旧から数えて】Lodestone旧生祭【8周年】

そして今日、ここに書くのがFinalFantasyXIV9年目の記録。

FF14のことを振り返る前に、この一年のFFシリーズの動きを振り返ってみよう。
まずは何といってもFF7リメイクの発売日が2019年のE3にて2020年3月3日との正式発表。初めてその存在が公にされたのが2015年のE3なので発表から5年弱での発売となる。ただしFF7リメイクは3部作で2部、3部がどのくらいの間隔で発売されるかは分からない。


リメイクではなくリマスターだと、FF8のリマスター版が同じく2019年のE3で発表された。発売は先日2019年9月3日なのでまさに電撃的な発表だった。2018年に発表されたファイナルファンタジー・クリスタルクロニクル(FFCC)が2020年1月23日に発売なのでFF8リマスターは本当にサプライズだった。

ということで今年から来年にかけてはFFシリーズの旧作リバイバルラッシュなのだが、逆にぜんぜん音沙汰ないのがFF11リブート。この1年で確認できた情報が開発のネクソンの決算資料でまだ開発パイプラインの中にあるということだけ。一方PC版のFF11は既存のプレイヤーの支えもあって20周年まで(2022年まで)はサービスを継続する方針が決定したようだ。

ということで話をFF14に戻してこの1年の振り返りを旧Lodestoneの化身、ロドストさんにお願いしよう。
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lodestone
9周年ッス!お久しぶりッス!

それでは、2018年10月から2019年9月までの1年回を振り返ってみたいと思うッス。


■10月━━━━━━━━━━━━━━━━━

2018年の守護天節は久しぶりのNPCへの仮装実装でTwitterのタイムラインはナナモ様やククルさんに変身した沢山のララフェルの画像であふれ返ったッス。NPC仮装は2015年の守護天節以来ッスね。
この月はTokyoファンフェスのチケット販売が開始されたッス。回を追うごとに大規模になるも、それを上回る参加希望者で毎回倍率が上がっている感じですが、今回は1回の応募で2次以降は繰り上げ当選形式。用事で行けなくなった人のための公式チケットトレードシステム対応、事前物販など前回のフィードバックを活かして準備している感じがしたッス。


■11月━━━━━━━━━━━━━━━━━

ファンフェスツアー最初のラスベガス公演が開催されたッス!ここで次期拡張の「漆黒のヴィランズ」が発表されたッス!この時点では第1世界のことも新種族のことも触れられず、サンクレッドさんがガンブレードのようなものを持っていたくらいしか情報もなく、発表された当時トレイラーを見るとグレムリンの煽りと古アムダ市街Hの3ボスのような敵の登場でほんと引っ掛けてきているッスよね。
ここで発表された青魔道士やワールド間テレポ、それに伴うNA.EUのワールドリグループなどは拡張を待たず4.X中のリリースであることが発表されたッス。


■12月━━━━━━━━━━━━━━━━━
パッチ4.5のリリースは年明け早々で、12月はその情報公開やシーズナルイベントなどでゲーム内では大きな動きは無かったッス。ただ、FF15ではFF14とのコラボコンテンツ異世界の冒険者が12月13日に配信され、FF15のグラフィックエンジンで再現されたミコッテのヤ・ジメイさんがフルボイスでしゃべったり蛮神ガルーダとノクトが空中戦を繰り広げたりと進化したFF14って感じでFF15チームの本気を感じ取れたッス。年末にはパッチ4.5のドマ式麻雀リリースを記念してFF14スタッフ+斎藤Pによる麻雀大会がニコニコ生放送でライブ配信され、おじさんたちが麻雀を打つだけの配信に16万人近くを動員するよくわからない状況になったッス。

■1月━━━━━━━━━━━━━━━━━━
パッチ4.5がリリースされたッス。四聖獣奇譚とリターントゥイヴァリースの完結編やリミテッドジョブの青魔道士の実装、そしてPC4とPCのクロスプレイに(結果的に)対応した初のオンライン麻雀のドマ式麻雀が実装されたッス。ドマ式麻雀はフリープレイでも参加できるので「可愛いアバターでプレイ人口も多い本格的なオンライン麻雀が出来るゲーム」としてプレイを始める人も出て来たッス。

そのパッチを遊ぶ余裕もなく大イベントの本番に挑んだ人達・・・光の戦士有志によるオーケストラコンサート「ヒカオケ」が開催されたッス。前年のオーケストラコンサート「交響組曲エオルゼア」に感銘を受けた人達がサイトを立ち上げて仲間を募ってから1年、彼らは夢を実現させ、自らも多くの光の戦士達を感動させたッス。

また、リアルでは以前からサウンドディレクターの祖堅さんが監修したローソンのからあげクンコラボのリミットブレイクフレイバーが発売され、街中のローソンでファンファーレが鳴り響いたッス。

■2月━━━━━━━━━━━━━━━━━━
2月2日にファンフェイスティバルのパリ公演が開催されたッス。新トレイラーではマトーヤと呼ばれたヤ・シュトラさんやガンブレードで戦うサンクレッドさん、ミンフィリアと呼ばれた少女など色々新要素が公開されたッス。基調講演ではその新ジョブガンブレイカーや新種族のヴィエラ、新アライアンスレイドとして大ヒットしたスクエニのアクションPRG「NieR:Automata」とのコラボレイドの「YoRha:Dark Apocalypse」が発表されたッス。

2月12日にリリースされたパッチ4.55では禁断の地エウレカの最終章「ヒュダトス編」とその中での高難易度コンテンツ「バルデシオンアーセナル」や、ライバルウイングズの新コンテンツ「ヒドゥンゴージ」が実装されたッス。ヒドゥンゴージは今でも敷居も高すぎず、バランス良く遊べる完成度の高いPvPコンテンツとして評価が高いッス。

また、プレイヤーコミュニティで話題になったのはアカウントペナルティポリシーが時代の変化に合わせてより軽微な状況からエスカレートしないように積極的に関わっていく方針に変わったッス。


■3月━━━━━━━━━━━━━━━━━━
3月23日に行われたファンフェス最後の東京公演。発表されたフルトレイラーでは2005年のE3で発表されたMMO技術デモを彷彿とさせる新都市クリスタリウムやそこの広場で踊るヴィエラの踊り子の映像から、ふくよかなミコッテなどいろいろインパクトがある内容だったッス。基調講演で発表されたのは漆黒のヴィランズの冒険の舞台が第1世界のノルヴラントであること、新ジョブの踊り子、そして新種族のロスガルが発表されたッス。新種族のロスガルはFF14で初めてプレイヤー種族として選べる獣人型の種族として結構なサプライズでしたが、ヴィエラ男性を期待する声も多かっただけにがっかりする人も多かったッス。のちに5月に公開されたプロデューサーレターでその意図が説明され、そこにあった「吉Pが考えた最強のロスガル」として登場したメガネ&スーツの紳士ロスガルのインパクトで「ロスガル良いじゃん」な雰囲気に変わっていったッス

東京ファンフェス終了後の3月26日にリリースされたパッチ5.6で漆黒に続く4.Xメインクエストのラストや事件屋のフィナーレ、真ヨウジンボウ討滅戦などが追加されたッス。

■4月━━━━━━━━━━━━━━━━━━
12月にFF15側のFF14コラボが行われましたが、4月16日にはFF14側のFF15コラボが開始されたッス。エオルゼアに迷い込んだノクトとの冒険はもとより、初の4人乗りマウントのレガリアがコラボ報酬としてMGPで手に入る太っ腹企画で大いに盛り上がったッス。

4月23日にパッチ4.57のリリースでいよいよワールド間テレポが実装されたッス。同じDC内なら自由にワールドを行き来して、別ワールドの知り合いとフィールドコンテンツを一緒に行ったりハウジングに訪問したりできるようになったッス!


5月━━━━━━━━━━━━━━━━━━
5月はコンテンツの追加等はなかったですが、漆黒のヴィランズの新情報の公開や新種族のヴィエラ、ロスガルも作ることができるベンチマークソフトの公開で話題を盛り上げたッス。また2年前に行われ大好評だったオーケストラコンサートの第2段が9月に行われることが発表されたッス。

ゲーム内ではFF15コラボのレガリア取得で需要も高まったMGPの獲得量がアップするゴールドソーサーフェスティバルや今まで実装されたけど今は人気が無くて取得しずらくなったレアマウントなどが手に入るモグモグ★コレクションなどが開催されたッス。


■6月━━━━━━━━━━━━━━━━━━
6月は漆黒のヴィランズのアーリーアクセスが始まる月。今回も1か月前からユーザー有志によるカウントダウンイベント公式も乗っかって一緒に盛り上がったッス。
漆黒リリース直前のE3では拡張リリースを前にして有料会員数が過去最高を超えたという発表もありファンの期待度はMAXって感じがしたッス!

3月の東京ファンフェスでの電撃的に発表された「劇場版光のお父さん」。ドラマ版の放送開始が紅蓮のリベレーターリリース前の2017年4月。そこから2年経って漆黒のヴィランズのアーリーアクセスから1週間前となる6月21日に全国公開されたッス。ドラマ版からさらに洗練された内容は
同日公開の映画の初日満足度ランキングの1位を取るなどFF14プレイヤーを超えてより広い支持を集めたッス。
※ちなみに、この日がオーケストラコンサートのチケット発売日で、殺到した光の戦士によりeストアが撃沈…ではなく接続を超絞りながら順次処理されましたが、ユーザーから見るとエラーで全然つながらない・購入が進まないという状況になって吉田Pから謝罪があったッス

そしていよいよ6月28日、漆黒のアーリーアクセスが始まったス。今回は大きなサーバートラブルもなく(実際はかなりギリギリだったそうですが)無事に乗り越えたッス。今回も公式からネタバレへの配慮のお願いがあったこともあり、Twitterのタイムラインも核心を避けた感動のツイートが流れていて面白かったッス。


■7月━━━━━━━━━━━━━━━━━━
漆黒のヴィランズの正式リリースは7月2日。新生からの6年間の伏線をみるみる回収していきその物語の厚みがそのまま感動に変わるようなストーリーはプレイヤーから絶賛されました。既存プレイヤーのひいき目とも思いますが、海外でゲームの評価としてよく参照されているメタスコアで並みいる新作を抑えてサービス開始後6年目の拡張パックが2019年PCゲームで1位(2019年9月30日現在)になるなど海外のメディアからもその高評価っぷりが伝わるッス。

ただ毎度のことではあるッスが、高難易度レイドの零式が開放されたあたりでリニューアルしたジョブのスキル調整で一部のジョブの不遇さが問題になったッス。前述の高評価も「まだハイエンド帯でのバトルバランスを評価する時期ではない」みたいな但し書き付きでの評価って感じでした。


■8月━━━━━━━━━━━━━━━━━━
2019年8月27日でFF14は新生6周年を迎えたッス。毎年この時期はインゲームイベントの新生際とライブイベントの14時間生放送をやっていましたが、今年は14時間生放送はスキップ。漆黒発売後のプロモーションやこの時期世界各国で行われるゲームイベントへの出展(E3(米),Japan Expo(仏),gamescom(独),PAX WEST,(米)東京ゲームショー(日)や中国ファンフェス)でスタッフの稼働が尋常ではないことになってしまうことがその理由で、代わりに年末になんかやるかも・・・って言っていたッス。代わりに海外でのインタビューなどで漆黒のヴィランズ開発の裏話などいろいろ情報は入ってきたッス。

インゲームではリリースから4週後に開放された高難易度レイドや紅蓮祭でパワーアップしたアスレチック「極・常夏の魔城」への挑戦や、開発からのメッセージ?がメッセージボトルで届く粋な演出があった新生祭などが話題でした。


■9月━━━━━━━━━━━━━━━━━━
新生6周年の8月27日から順次公開された漆黒のメインストリーの前日単、後日談たる漆黒秘話が順次公開され、評価の高かったストーリー、キャラクターの新しい一面が見えるたびにTLが盛り上がったッス。
9月12日から15日にかけて行われた東京ゲームショーで日本では今回初となる公式のファンギャザリングが行われたッス。オケコンで2万席が即Soled outになるFF14において、抽選で100人という狭き門でしたが、公式がプレイヤー同士の交流を促す初の試みは終始アットホームな雰囲気の中盛り上がったそうです

また楽曲の評価も高かった漆黒の楽曲に加えて紅蓮編後半で人気の朱雀やオメガの楽曲を含む漆黒のサントラは早くも発売され、サウンドディレクターの祖堅さんはサントラ発売のインストイベントに全国を飛び回り、それが終わったらすぐにオーケストラコンサートが開催されるというちょっとどうかしているスケジュールだったッス。

そのオーケストラコンサート。前回が大好評で海外での公演まで行い、今回も5000人収容の会場で4公演の計2万人のチケットが発売即完売だった期待度の高いFF14のオーケストラコンサート。今回は新生/蒼天編のセレクトに紅蓮編の楽曲でしたが、漆黒編のストーリーで感動していた闇の戦士達の心をガンガン揺さぶる致死レベルのセットリストと、アンコールで演奏されたまさかの漆黒編のラスボス曲に2万人の光の戦士・闇の戦士は全滅したッスね。



さて、いよいよFF14も旧から数えて10年目に入ったッス。来年は10周年を迎える旧生祭でまた会えることを楽しみにしているッス!

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ロドストさん、今年もありがとうございました!