来週火曜日のパッチ4.5リリースを控えてた週末、光の戦士の諸兄は如何お過ごしだろか。
先日のPLLにて、FF14の冒険者数(累計登録ユーザー数)が2200万人を突破したとのことでおめでとうございます。モグステで2200万人突破記念のセールはあるのでしょうか。
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この冒険者数の発表がある時によく引き合いに出される当ブログの調査であるが、累計アカウント数とアクティブキャラクター数の違いについてはこちらを参照されたし。

さて、漆黒編最後の大型パッチである5.5のリリース直前ということで、5.4までのデータを収集してLodestone国勢調査のワールド統計を更新した。


画面イメージ

ワールド別統計とは、Lodestoneのキャラクター情報を収集・分析して、ワールド毎のプレイヤー動向をいろんな角度で掘り下げるLodestone国勢調査の集大成。前回はパッチ4.45更新直後の2月7日だったが、このパッチで南方ポズヤ戦線の新コンテンツ「グンヒルドディールブラム」が実装されたが、パッチ4.5リリース直前の状況と新コンテンツの参加状況を見てみよう。

アクティブキャラクターの判定は以前と同様フリートライアルを除外するためにほぼ紅蓮以降のキャラになっている。判定方法の詳細などは以前「Lodestone国勢調査のよくある疑問」という記事にまとめたので参照されたし。

それでは結果をみてみよう。
・アクティブキャラクターは95万、漆黒キャラクターは90万

集計対象のベースとなるアクティブキャラクターの判定基準は以下の通り。
  • 最大レベルが60以上(60ジャストを含まず)
  • 前回(2/7)の調査からレベル、経験値が変動している
  • 前回の調査から、ミニオン、マウント所持数が変化している
  • 前回調査では居なかった新規キャラクター
  • マウントの所持が1体以上
  • グランドカンパニーに所属している
  • データ取得時のジョブでジャンピングポーション使用(データ取得時のメイン武器のIL260かつ戦闘ジョブ最大レベルが60もしくは、同IL390で戦闘ジョブ最大レベルが70)キャラを除外
リージョン別漆黒キャラクター数動向


アクティブキャラクター数は前回(90万)から5万増の約95万
新規キャラクター数は前回の10万から約2万増加の12万弱
前回非アクティブだったのが今回アクティブになった復帰キャラクター数も前回の12万から2万増加の14万。
前回からアクティブで継続しているキャラクター数は67万から2万増加の約69万
漆黒開始は前回の86万から4万増加して90万

数字としてはアクティブ判定見直し直後のパッチ5.3後の調査である97万に迫る95万。
漆黒開始やLv80キャラクターは今回の方が1万ほど多い。

継続キャラクター数はほぼ変わらないので、新規や復帰者が増えた分が増加している。

ただ内訳をみてみるとJPリージョンは2万減。NAが4万増、EUが2万増で傾向が分かれた。
JPの継続はほぼ変わらないが新規、復帰が減っている。NA,EUは新規も復帰も継続も増えている。

理由ははっきり分からないが、少なくとも日本での感覚で言えば減ってもおかしくない時期だったということだ。


・ワールド別の人口動態

ワールド別の人口動態も見てみよう。

人口動態


表は増減の大きい順にソートしている。今回もGoogleのスプレッドシート版にシートを追加する形で公開しているので、気になる人はいろんな切り口で見て欲しい。

NA.EUのワールドで増加しJPのワールドで減少している傾向はここでも見て取れる。
JPでキャラクター数が増加しているワールドはElementalの中でも海外ユーザーの多いTonberryとKujataと人気DCMana唯一のHadesの3ワールド。それ以外は優遇であっても減少になっている。

NAとEUの増化は前回、前々回のBalmungのような特殊なワールドは見られない。
また、ワールド人口平準化施策は、1月12日を最後に現在まで行わてれいない。
それまで数回、1月に1回ペースで切り替わってきたのでずいぶん長いな、という印象。

ただ、それで優遇ワールドと通常ワールドのアクティブキャラクター数の差が開いているかというとそうでもない。現在のアクティブ判定ではフリートライアルのレベル上限であるLv60以下を通常プレイヤー含めて除外しているので数字の変化としては現れにくいのかもしれない。


・希望の園エデン再生編零式踏破状況

希望の園エデン再生編実装されたパッチ5.4がリリースされたのが昨年12月7日。もう4か月近く前になる。クリア報酬のマウントをベースにした統計を更新したので見てみよう。

レイド踏破者数


再生編零式4層のパーティ単位のクリア報酬のマウント「エデン」所持キャラクター数は順調に増えている。再生編ノーマル4層報酬のマメット「ガイア」所持キャラクター数との比であるS/N比も当然増加しているが、特に目をひくのはChocoboワールドの44%。ノーマルクリアした人の2人に1人くらいは零式もクリアしている・・・というような数字だ。
他のJPワールドは20%~30%台でChocoboは突出している。

NAやEUだと10%台だが、NAのCrystalワールドは下位に並んでいる。S/N比5%台はノーマルクリアした人の中で零式までクリアしているのは20人に1人くらいという状況だ。

これほど差があるとそれぞれのワールドにいるプレイヤーが感じる高難易度コンテンツやプレイヤーコミュニティに対する印象はお互い想像できないほど異なっていることだろうと思う。

開発チームは当然、双方の状況を見ていろいろな判断をしていると思うが、プレイヤーは普通自分の言る状況しか見れないので開発の判断がズレていると感じることも多いと思う。つくづくMMORPGの開発は大変だな、と思う。

・南方ボズヤ戦線の参加状況
パッチ5.45でグンヒルド・デュルーブラムが実装された。
前回も実装直前の状況として調べたがその最新版と、新コンテンツのクリア報酬やアチーブメントの取得状況を見てみよう。
南方ボズヤ戦線
前回の数値はこちらを参照してもらいたい。レジスタンスランクが上がっているキャラクター、すなわち南方ボズヤ戦線のコンテンツを解放しているキャラクターの増化は若干なのに対して、攻城戦まで攻略しているキャラクター比は10%近く伸びている。
これは、武器強化コンテンツであるセイヴ・ザ・クイーンを進めるのに攻城戦の攻略が必要になったためであろう。

高難易度コンテンツであるグンヒルド・デュルーブラム零式の攻略アチーブメント報酬であるマウントケルベロス所持キャラクター数を見てみよう。
グンヒルド・デュルーブラム零式は突入条件が48人の高難易度コンテンツということで、コンテンツの難しさはもとより、挑戦できるコミュニティ環境を如何に揃えるかが難しい。

そのマウント・ケルベロス所持キャラクター数だが、やはり少ない。
Elementalを例に出すと、レジスタンスランクのレベルキャップキャラクター比で9%、アクティブキャラクター比で2%くらいだ。
同じJPデータセンターでもGaiaがElementalとManaと比べて低いのは、攻略に活発だったり、野良の人でも入れるコミュニティの有無などの環境差があるのではないだろうか。
自分はまったくノータッチなので良く分からないが。

南方ボズヤ戦線関連のアチーブメントの取得状況で見てみよう。
南方ボズヤ戦線アチーブメント


前回の調査はパッチ4.4リリース直前の2020年12月5日。そこから増えたのはグンヒルド・ディルーブラムのノーマルと零式の踏破アチーブメント所持キャラクター数。

アチーブメントを公開しているキャラクターは全部ではないのでご注意を。
今回の調査でのアチーブメント公開率はアクティブキャラクターの16%ほど。これはJPとNAとEUで大きく差はない。その中で南方のボズヤ戦線に参戦しているキャラクターが対象になる。

キャラクター情報ベースではJPで57%だったが、アチーブメントを公開しているキャラクターだと87%になる。アチーブメントを公開してるのは比較的積極的にコンテンツを遊ぶ層なので、アチーブメントの取得比率の数字もそういう層の中での数字と見ていただきたい。

JPで言うと、グンヒルドデュルーブラムのノーマルをクリアしているのがアチーブメント公開者の58%。零式までクリアしているのは6%。
マウントケルベロスの所持キャラクター数でも算出した、公開キャラクター情報ベースの数字だと、アクティブキャラクターの2%ほどになる。

それに比べると南方ボズヤ戦線の一騎打ちで勝利したキャラクター数は、現時点でもいかに少ないかが分かる。
パッチ5.5で一騎打ちへの挑戦権についてもアップデートが入って、がんばって名乗り上げ続ければ挑戦し易くなるのでこの数字も上がるだろう。

南方ボズヤ戦線関連でいえば、武器強化コンテンツであるセイヴ・ザ・クイーンも達成アチーブメントが調べられる。
武器強化は1キャラクターで複数取得することは可能だが、ある程度ジョブの人気も測れるデータなので、早速見てみよう。

レジスタンスウェポン強化状況

JPの取得率が全体的に高いのは、一人で複数のレジスタンスウェポンを強化している人が多いためだろう。
JPで取得率的に人気があるのが
白魔道士の3.60%
ガンブレイカーの3.50%
ナイトの3.08%
赤魔道士の2.89%
暗黒騎士の2.84%

NAだと
白魔道士の2.32%
赤魔道士の2.29%
ガンブレイカーの2.19%
踊り子の1.89%
ナイトの1.78%

といった具合になる。EUはNAとほぼ同じ傾向だ。
逆に所得率の低いジョブは・・・各自で表を確認してほしい。


・青魔道士アップデート後の状況
5.45で青魔道士のレベルキャップがLv60からLv70まで開放された。
それに伴い新しい青魔法も追加されて紅蓮のコンテンツも青魔道士で攻略できるようになった。
レベル60制限の青魔道士ログのコンテンツ制限はそのままだが、新しく追加された強力な青魔法はレベル制限なく使えるので実質的にはこれまでの青魔道士ログのコンテンツは緩和になった。
そうした実質緩和を経て、青魔道士関連のコンテンツはとても遊び易くなった。

そこで青魔道士関連のコンテンツがどのくらい遊ばれているかアチーブメント情報を基に調べてみた。

青魔道士関連

まず、青魔道士を解放してレベルを上げているキャラクターはアクティブキャラクターの半数弱。
レベルキャプのLv70まで上げているのはJPで25%,NAとEUで12%ほど。
アクティブかつアチーブメント公開キャラクターに限定するとレベル10まで上げている人は9割近くになる。
これがマスクカーニバルを1種類でも攻略しているキャラクターになるとJPで63%。
4.45で追加されたものを含むマスクカーニバル全30種を攻略したのは30%。

青魔道士のみのパーティでコンテンツを攻略するとクリアできる青魔道士ログ。
最初のアチーブメントである5種類以上コンプリートしたキャラクターは24%。
マウントモルボルが貰える大迷宮バハムートと機工城アレキサンダー零式の最終層をクリアしたのはマウント情報から分かるアクティブキャラクター比で2.1%。アチーブメント公開キャラクター比で6.6%。

青魔道士は最新エンドコンテンツに出せないリミテッドジョブなのだが、こうしてみるとみんな結構遊んでいるな、という印象を受ける。
FATE周回などがあるコンテンツでは低レベルでレベルシンクされるほど、青魔道士の強さが相対的に上がるので青魔道士以外のコンテンツでのメリットも多い。
青魔道士のコンテンツはしていなくても青魔道士のレベルを上げているキャラクターが多いのはそうした事情もあるのだろう。

Lodestoneのアチーブメント情報からキャラクターの冒険の歴史を可視化するジョナサスレポートにも青魔道士関連のアチーブメントを多く反映した。
※自分が本格的に青魔道士始めたのが今回のアップデートだったので見落としていました。先輩青魔道士の皆さま申し訳ありません。

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本ツールでもイメージキャラクターとして起用させていただいているジョナサス氏はパッチ5.5でアチーブメント報酬配布の役割からご隠退されるとのこと。
旧ベテランリワードアイテムの交換の仕事は残るとのことだが、ジョナサス=アチーブメントというイメージは確実に薄くなっていくだろう。

だがしかし!
当ブログにおいては引き続きジョナサス氏にジョナサスレポートのイメージキャラクターをお願いしていく所存である。ジョナサス氏がグリダニアのアプカル滝に居る限り!




以上。
明後日はいよいよパッチ5.5がリリースされる。
メインストーリーは5.5と5.55でパート1、パート2に分かれて、パート2は5月15,16日開催予定のオンラインファンフェスのすぐ後になるだろう。

6.0のリリースはコロナ過での遅れでそのままズレると仮定すると10月くらいかな。
Lodestone国勢調査の方もまたかなり間が空いてしまいそうだ。