パッチ6.2リリースも気が付けば来週に。
先行パッチノートも公開され、万魔殿パンデモニウムの続編や無人島開拓を楽しみにしている人も多いだろう。

一方、7月5日にデータセンタートラベルの実装と日本DCのワールドリグループが行われた。
最初は「混雑する時間帯だと時間かかるかも」という話で実際そういう状況もあったが何度かのメンテナンスと調整で現在はかなり快適にトラベルできるようになった。サーバーの高負荷で発生する問題はなかなかテストでは発見し辛いものが多いので、新システムのリリースからの対応の早さは流石だと思った。

日本データセンターのワールドリグループであらたにMeteorデータセンターが誕生した。Lodestone国勢調査では1月の発表からその動向を追っていたが、今回ようやく実施後の状況を報告できる。
また今回海外のデータセンターでは欧州データセンターに4つのワールドが追加された。
これで新設のオセアニア以外の日本、北米、欧州の論理データセンターあたりのワールドが8つに揃ったことになる。
当初8月に予定されていた北米の論理データセンター追加がサーバー機器の納入の都合で11月に延期された。

ワールドやデータセンターの話題は、日本では今回のワールドリグループで一段落になるが北米、欧州ではまだまだ拡張が予定されているのでその動向は追っていく所存。今回の件も合わせてFF14のワールドとデータセンターの歴史にまとめているので興味のある人は参照していただきたい。


ということでパッチ6.2リリース直前のプレイヤー動向を調査するべくLodestone国勢調査の更新を行った。

画面イメージ

ワールド別統計とは、Lodestoneのキャラクター情報を収集・分析して、ワールド毎のプレイヤー動向をいろんな角度で掘り下げるLodestone国勢調査の集大成。前回の更新は日本DCワールドリグループ直前の6月27日。そこから約2か月弱くらいでの変化を反映している。

アクティブキャラクターの判定などの詳細などは「Lodestone国勢調査のよくある疑問」という記事にまとめてあるので参照されたし。
・アクティブキャラクターは131万、暁月キャラクターは99万

集計対象のベースとなるアクティブキャラクターの判定基準は以下の通り。
  • 最大レベルが60以上(60ジャストを含まず)  OR ジョブがフリートライアルで解放できないジョブ OR FC所属
  • 前回(6/27)の調査からHP、レベル、経験値が変動している
  • 前回の調査から、ミニオン、マウント所持数が変化している
  • 前回調査では居なかった新規キャラクター
  • マウントの所持が1体以上
  • データ取得時のジョブでジャンピングポーション使用(データ取得時のメイン武器のIL260かつ戦闘ジョブ最大レベルが60もしくは、同IL390で戦闘ジョブ最大レベルが70)キャラを除外

リージョン別暁月キャラクター数動向


アクティブキャラクター数は前回(133万)から2万減少の約131万
新規キャラクター数は前回の30万から約16万減少の14万
前回非アクティブだったのが今回アクティブになった復帰キャラクター数は前回の20万から10万増化の30万
前回からアクティブで継続しているキャラクター数は82万から5万増化の約87万
暁月開始は99万(8万減)。暁月レベルキャップ到達は77万(4万減)。暁月クリアは66万(5万減)

アクティブキャラクター数はほぼ横ばいだが、新規は前回の30万から14万と半減している。
今回調査間隔が2か月弱と短めで新規は少な目に出がちだが前回は2か月半なので下げ幅は大きい。
とは言え、10万強はいつもの水準に戻ったともいえる。

復帰キャラクターが30万と前回から大きく伸ばしている。新レイドリリース前の準備か無人島探索期待勢か。
前回の大幅な減少は底を打った感があるが傾向としてはまだ減少中なので今後の反転に期待したい。

地域別に見てみると、全体が減少傾向にある中でワールドが新設された欧州がプラス。一方まだまだ伸ばしていかないと厳しい時期のオセアニアはマイナスと伸び悩んでいる様子だ。

・ワールド別の人口動態
ワールド別の人口動態も見てみよう。
人口動態



表は増減の大きい順にソートしている。今回もGoogleのスプレッドシート版にシートを追加する形で公開しているので、気になる人はいろんな切り口で見て欲しい。

全体が減少傾向にある中、プラスになっているのが欧州データセンターの新設ワールド勢。その余波か欧州も全体的に上位に来ている。新設ワールドへの転出のことも考えると全体として好調と言えるだろう。
欧州以外で調査期間通して優遇指定が続いたAtomosが増減でプラス。それ以外は微減でキャラクター人口の多い北米が減少幅としては大きく出ている。


ワールド別万魔殿パンデモニウム辺獄編・絶竜詩戦争踏破状況
2022年4月26日のパッチ6.11で追加された高難易度コンテンツは絶竜詩戦争。絶コンテンツは基本的にコンテンツ自体の緩和は無いが明日のパッチ6.2のリリースまでにクリアすればリリースパッチ内クリアになる。リリースパッチ内クリアに特にアチーブメントは無いがプレイヤーのバトルコンテンツスキルを計る箔付け的な基準ともなるので追い込みで頑張ってる人も多いだろう。

前回に引き続きワールド別のレイド攻略状況に絶竜詩戦争踏破状況を加えて集計した。
レイド踏破者数

絶竜詩戦争の踏破確認はデータ収集時のLodestoneのキャラクターページの表示ジョブの装備武器が絶竜詩戦争の報酬武器であるか、着けている称号が報酬称号の「the Heavens' Legend」であるかで判断している。絶竜詩戦争を踏破していてもLodestoneの表示ジョブが違ったり、称号を付けてなかったりしたらカウントされない。なお、確認可能なものは出来るだけ広く拾うために前回の調査でカウント基準を満たしていたキャラクターは今回絶武器もってなかったり別の称号にしていても今回もカウントに加えている。それでも実際の踏破者数はこの数字より多いはずだが確認できるキャラクターだけで数えると上記のようになっている。

表は絶竜詩戦争踏破者数が多い順にならべている。

前回から2か月弱経過していることもあり、各ワールドで攻略は進んでいるようだ。
前回1位のAsuraは601→1020と伸ばして1位を維持しているが2位のChocoboは368→813と差を詰めている。

一般的に高難易度コンテンツのリリース直後はワールドごとのレイド環境の違いが差に表れやすいが攻略者が増えて攻略情報も出回るようになってくると差は埋まってくる。
今回も全体としてはかなり底上げされた感はある。
それでも目立つのは全体的なMana勢の強さだ。今回の日本DCのワールドリグループでManaからMeteorに編成されたShinryuは、同じ状況のPandaemonium,Mandoragoraと比べても順位の下げが大きいのでワールドリグループに合わせてレイド攻略勢のManaへの流出が大きかったのではないかと予想できる。

欧州新設ワールドはキャラクター人口自体がまだ少ないので下位に並ぶのは仕方がないがワールド間テレポを使えるのでレイド環境としては既存の欧州データセンターのワールドと大差がない。
ただ、Materiaはオセアニアデータセンターに閉じてしまっているのでレイド環境としては厳しい。オセアニア圏に住む人にとっては通信環境は良いがコミュニティ規模の小ささがネックになっている。

地域を跨いだデータセンター間のデータセンタートラベルは機能としては可能だが現在様子見でロックしているとのことだが、この問題の解消のためにロックを解除するかもしれない。
オセアニアデータセンターにとっては万魔殿パンデモニウム辺獄編リリース後のオープンだったから、今回の煉獄編が新設後最初の最初の新レイドコンテンツになる(絶を除けば)。
その状況次第で地域間データセンタートラベルの開放を考えることになるだろう。
影響の大きさを考えるとまずは日本⇔オセアニア間、北米⇔欧州間と限定的な開放になるかもしれない。

なお、絶竜詩戦争のクリア状況の追跡は今回で終わりになる。パッチ6.2リリースで装備のIL上限が更新され、絶武器をとっても持たない=Lodestone上で確認できないキャラクターが増えてデータが取れなくなるためだ。なのでワールド単位での記録は最後になってしまうが、個人単位のアチーブメントはジョナサスレポートには反映されるので攻略を続けている人は引き続き頑張っていただきたい。


・JPワールドリグループでのキャラクター移転状況
前述したように、今回の調査の前後で日本データセンターのワールドリグループが行われた。
再編に際し、ワールド単位ではそのままなので既存のFCやLSには影響はないが論理データセンター内のクロスワールドなコミュニティを持っていた人には影響があった。フレンド単位ならデータセンタートラベルで会いに行けるがコミュニティとして活動するのは難しく、リグループ後も同じデータセンターに留まろう、もしくは新設のMeteorデータセンターで活動しようとワールド移転をした人も少なくなかったと想像できる。

そこで、JPワールドリグープ発表前の1月5日の調査から今回8月20日の調査の間でJPデータセンター内の論理データセンターを跨いだ移転を行ったキャラクターの動向を調査した。

JPワールドリグループでの転出率

今回のアクティブキャラクターを対象に1月3日の調査時点での所属ワールドを参照している。
今回のアクティブキャラクターの対象から外れたキャラクターや前回から今回までに新規に作られたキャラクターは対象外。
データセンターを跨いだ移転をカウントして、移転しなかった人、移転してもデータセンター内だった人を含む全体に対する比率を転出率として算出した。

リグループ前はMeteorDCは存在していないが再編予定として残留したワールドとは別にカウントしている。
まず分かるのは転出率の多さだ。転出率が他のDCが3~4%なのに対してMeteor再編予定のワールドからは11%が転出している。
MeteorDCは転入も多い。クロスワールドで交流していたがMeteorDCに行くことになったフレンドの方について行った人も多かったのだろう。

今回のワールドリグループで残留したワールドの人はフレンド100人いたら3,4人くらい別DCに行ってしまった計算になるが、Meteor再編組の人はフレンドの10人に1人は別DCに行ってしまった・・・と言えば状況の差は伝わるだろうか。
それだけでなく残留組のクロスワールドでフレンドがMeteor再編ワールドの人の場合は移転してなくてもお別れになるので、クロスワールドのフレンドの3割弱(3/11,2/10)はワールド移転しなくてもお別れになるが、同じ状況でMeteor再編組の人はクロスワールドのフレンドの7割強がお別れになる。

ワールドリグープの個人のコミュニティ環境への影響は交流範囲がワールド内に閉じることが多いのかクロスワールドでの交流の割合が多いのかは人によって変わるので、日本データセンターのワールドリグループに対する想いも違ってくるだろう。

かなり以前の話になるが、旧FF14からあるレガシーワールドは最初全て日本データセンターにあったが、新生の時に半分が北米のデータセンターに再編された
その際も日本に残留したワールドのプレイヤーと北米に移転するワールドから日本残留ワールドに移転してきた人で温度差がある。自分は新生の際に新しいワールドで1からキャラクター作り直して新生をプレイしたので、レガシーワールド再編に関係なく既存コミュニティから離れてしまったが、既存コミュニティの維持のためにコミュニティ内で移転先を相談して調整した人達は大変だったと思う。

今回のワールドリグループも過去のそれと同様に、同じ時期にFF14をプレイしていてもその人が置かれた状況で印象や思い出が大きく異なる出来事になっただろう。


クリスタルコンフリクトのアチーブメント状況
パッチ6.1でリリースしたクリスタルコンフリクトはパッチ6.2リリースに合わせてシーズン2が終わろうとしている。
自分はクリコン楽しくてプレイしているが、周りの人達はどれくらいプレイしているのだろうか・・・というのが気になったのでアチーブメント統計から見てみよう。

クリスタルコンフリクト統計

Lodestone国勢調査で扱うキャラクター情報は基本的に全キャラクター公開なので全数調査に近い統計を取ることが可能だ(Bot対策などのための足切りで切られるご新規さんなども多いため正確に全数ではない)。
しかしアチーブメント情報は自分で公開設定にしたキャラクターの分しか見れない。
ただその分深い情報を見ることができる。

アチーブメントを公開しているキャラクターの比率は日本と欧米での文化の差などにより差があるので数字よりも比率で見ていった方がよりプレイヤー動向を反映した情報になる。

実際に見てみよう。
勝利回数の「1回」はクリスタルコンフリクト初勝利で得られるアチーブメント「クリスタルコンフリクト:ランク1」を所持しているキャラクターの比率でアクティブなアチーブメント公開キャラクターの中で50%近くがクリスタルコンフリクト初勝利までやったことがある、という情報になっている。

その後50勝までがんばったキャラクターが日本では25%,北米、欧州では20%ほどになっている。
PvPコンテンツで半数が触ったというのもけっこう高いと思うが、50回勝利の20%~25%もPvPコンテンツとしてはかなり高いと思う。
勝率平均50%とすれば100回は戦ったということだ。

PvPのポイント報酬で「エモート:意気込む」が貰えるのでライト層も触った人が多いと思うが比較的すぐもらえるので約100戦まで行った人が2割近くいるというのは結構なヒットコンテンツなのではないだろうか。

クリスタルコンフリクトからみのアチーブメントにはどこかのシーズンで各ランク帯で終えたかと示す「クリスタルベアラー」というものがあるが、ちょっと正確に反映できているか怪しかったので除外した。具体的にはシーズン1をプラチナまで行っていたはずの番長が「クリスタルベアラー:プラチナ」が反映されてなかった。統計値を見てもちょっと少ない感じがしたので怪しいので採用しなかった。

今後のこのアチーブメントの取得条件も変更されるので継続的な動向調査として採用するのは難しいだろう。今回はパッチ6.1から実装ということでよーいドンで比較できたのでコンテンツのプレイ動向として調査できたが、今後は過去プレイしていた人と今やっている人との区別をつけるのが難しくなってくるので、あくまで6.1リリースコンテンツとしてのクリスタルコンフリクトの評価ということで。


今回の調査報告は以上だ。
Lodestoneのアチーブメントデータから自分のキャラクターの歩みを可視化できるジョナサスレポートも暁月の最新状況に対応させたのでぜひ使ってみてほしい。

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※キャラクター年表はクリア済みメインクエストまでのネタバレが含まれるのでSNSで共有する時はご注意ください。